2012年5月24日木曜日

「ファミリー・ツリー」

「ファミリー・ツリー」「サイドウェイ」(2004)のアレクサンダー・ペイン監督ということで食指が動く。エキセントリックな人物描出に特徴。ジョージ・クルーニーの娘の姉妹役など、あまり心地よいキャラクターと受け取れないが、物語が進んでいくにつれて、ほどほどに落ち着いていくのが脚本・脚色の手腕と納得できる。
「わが母の記」に次いで家族劇、原題は「THE DESCENDANTS」だそうで、ハワイを舞台とする一族劇でもある。尊厳死や妻の不倫の発覚といった、シビアなプロットが柱となっているものの、この土地の風土と音楽によって醸されるトーンで、ほどよいコメディに仕上げている。
コンテンポラリーのハワイアン・ミュージックも満載。確かに、劇中のヨーデル歌唱が入ったライブは「イカしていた」。ハワイ州も、もちんUSA。伝統音楽と本土・大陸音楽の出会いによるハワイアン成立のルーツついて、あらためて興味を抱く。キーパーソンであるスラック・キー・ギターのギャビー・パヒヌイ(Gabby Pahinui)の演奏も使われているみたい。学習のため、サントラ盤も欲しくなった。
スティール・ギターもハワイアン発だった?カントリー(ヒルビリー)ミュージックとも関係が深い。そう、「何でヨーデルなの」ってこともありますし。

「ファミリー・ツリー」の評価メモ
【自己満足度】=★★★★★
【お勧め度】=★★★★☆

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